地元の素材を活かしたケーキのお店です!

多気町の活性化を目指し「多気名物・焼き菓子シリーズ」を開発!

多気町の素材を中心として三重県産の素材に拘ったパウンドケーキ等の「焼き菓子」の開発、販売を行ないます。
地域資源である「県内産小麦」(あやひかり)、多気町産「米粉」「伊勢芋」「清酒」と「卵白」、それぞれの特徴を活かしながらバランスよく配合した生地を研究しました。
「伊勢芋」の粘りや、「米粉」のサクサク感、「小麦」(あやひかり)のもっちり感、「清酒」の風味、「卵白」の起泡性、などの特徴を絶妙に合わせることで、世界に一つしかない美味しい「焼き菓子」の生地の開発を目指します。

この開発した生地をベースとして、多気を中心とした県内の特産品、たとえば、多気産の「みかん」、「イチジク」、「いちご」等の果実や、「かぼちゃ」、「にんじん」、「トマト」等の野菜類、県内で話題となっている「マイヤーレモン」、「柚子」などの柑橘類のピューレやジャムを作り、生地に混ぜ合わせて焼くことで地域性の高い「多気名物・焼き菓子シリーズ」の開発、製造を行います。

なお、ピューレの製造については、当社だけでは限界があるため、生産農家に加工品としての製造技術を教えて委託する形をとることで、生産農家の6次産業化や地域の活性化にも貢献できると考えています。

資源の内容

伊勢芋

 伊勢芋は、300年以上前の江戸時代に多気町に伝わったといわれ、栽培の歴史が非常に長い野菜です。多気の土壌は砂気が多く排水が良いため伊勢芋作りの適地であり、現在は櫛田川沿岸の肥沃な土壌を有する津田地区を中心に栽培されています。
温暖な気候と肥沃な土地に恵まれた伊勢の地で育った伊勢芋は、ごつごつとした外見に似合わず、すりおろすと真っ白で粘りが強いとろろ芋で、アクが少なくコクのある味わいから高級な和菓子や料亭などで重宝されており、伊勢芋料理や伊勢芋菓子は高い人気があります。
基本的には、贈答品として使用されることが多いため、傷物や不揃いの有効活用が課題といえます。今回は、この傷物や不揃いの伊勢芋やこれらを粉末にした素材を活用し、伊勢芋の特徴を活かした商品を作りたいと考えています。

清酒・鉾杉

多気町産・焼き菓子シリーズに使用する清酒は、安政4年(1858年)創業の河武酒造の鉾杉です。鉾杉蔵元は、伊勢南部の地、櫛田川と宮川に挟まれた紀州街道に沿った山里にあります。その昔に、弘法大師が掘ったと伝えられる「二つ井」と名付けられた湧水があり、美味しい伏流水を汲み上げて、丹念にお酒を造っております。
美味しいお酒は、良い米、良い水そして蔵の姿勢によって生まれます。山田錦を初めとして酒造好適米を高度に精白、加えて南部杜氏、蔵元と蔵人が一体と成り、手造りの良さに拘って波紋を描く様、輪になって皆々和やかに楽しい場を作るお酒を目指し、伝統の「味の文化」を伝えています。
 今回使用する清酒は、蔵人が惚れた酒米「弓形(ゆみなり)穂(ほ)」で鉾杉の中でもアルコール分が18度と一番高いものを使用し、絶妙の風味と深い味を醸し出したいと考えています。(弓形(ゆみなり)穂(ほ)は、三重大学、多気町、営農組合、蔵元の産学官連携でできた酒米です。)

米粉(ゆめ工房の七分づき米粉)

米粉は、多気町波多瀬の元丈の里営農組合で作られているものを使います。この米は、清流櫛田川から豊富な水を引く立梅用水、山々に囲まれた地形が織りなす昼夜の寒暖差、きれいな空気という美味しいコメをそだてるための条件がそろった中で丹精込めて育てています。この美味しい米を、少しでも元気を届けれるよう栄養豊富な胚芽を残し、七分づきにしたうえで「ゆめ工房」で製粉したのが「七分づき米粉」です。小さな工房だからこそ出来る挽きたての米粉。確かな細かさで栄養分豊富な米粉の特徴を活かすことができれば、特徴のある焼き菓子の素材となることは間違いありません。

小麦(あやひかり)

三重県産あやひかり(薄力粉)はその名の通り、三重県産小麦100%の小麦粉で、味はソフトでダマになりにくいのが特徴で、中力粉に近い小麦粉です。
低アミロース小麦の「あやひかり」は、うどんなどに用いられるちょっと粘りの強い小麦です。小麦本来の香りのしっかりした「あやひかり」は、焼き菓子に大切な要素、美味しい素材としての小麦でずっしり、もっちりとした食感です。
伊勢芋や日本酒と混ぜ合わせることで、「もっちり感」と「しっとり感」を同時に楽しめる独自の生地を作り出せます。
アミロース含量が25%以下と低いので米粉と混合しやすく、特徴のある生地を作るのには適しているといえます。

将来の展望

今回開発する「多気名物・焼き菓子シリーズ」は、多気町の特産である「伊勢芋」「米粉」(ゆめ工房の七分づき米粉)をふんだんに使用し、三重県産100%の「小麦」(あやひかり)、多気町の「清酒」に拘わり、さらに多気町産の「果実・野菜類」を入れる、まさに多気スペシャルの土産品を目指し、多気町からの贈答品としてマーケットのニーズに応えられると確信しております。

また、多気町内の業者が連携しこの商品を開発することで、お互いの販売チャネルを活用しあったり、広告宣伝も協力し、多気町を発信することを目指し、その結果地域の振興を図りたいと考えています。
地域が連携し協力し合いながら多気町の「名物」をつくることに拘ったプロジェクトにしたいと思います。